ポリエステルの変性

2023-05-04 11:53:00

ポリエステルは天然繊維に比べて、含水率が低く、通気性が悪く、染色性が悪く、毛玉や毛羽立ちが起こりやすく、汚れやすいという欠点があります。これらの欠点を改善するために、化学修飾や物理的変形方法が採用されています。化学修飾の方法は次のとおりです。

① 親水基を有するモノマーまたはオリゴマーポリエチレングリコールを共重合のために添加し、繊維の吸湿率を向上させることができます。

②帯電防止性を有するモノマーを添加して共重合させることにより、繊維の帯電防止性、防汚性を向上させることができる。

③繊維の耐燃焼性を向上させるために、リン、ハロゲン、アンチモンを含む化合物を添加します。

④ 抗ピリング能力を向上させるために、より低い重合度のポリエステル紡糸を使用する。

⑤ 繊維の染色性能を向上させるために、親染性基モノマー（スルホン酸塩等）と共重合する。

物理的に変形するのは、さまざまな異形ポリエステル、他のポリマーとの複合紡糸、着色ポリエステル、細いポリエステル、高収縮ポリエステルです。